前回は、私の移住の原点にある「広い庭での鬼ごっこ」への憧れをお話ししました。
今回は、その理想を形にするために、私がどのような「現実的(かつ小心者)」な計算をしていたのか、その舞台裏を公開します。
「仕事は変えたくない」という、ビビりな私の大前提

移住といえば「脱サラ」や「起業」を連想する方も多いかもしれませんが、私は違いました。 私は根っからの「ビビり」です。生活の基盤である仕事を捨てる勇気はありませんでした。
「職場まで車で30分圏内。給与もキャリアも今のまま。でも、生活空間だけを劇的に変えたい」
そんな、いいとこ取りのわがままな条件が、私の移住の絶対条件でした。
「そこそこ」個人としてのメリット・デメリット対比
移住を検討する際、私は自分なりにメリットとデメリットを天秤にかけました。一般論ではない、当時の私の本音です。
| メリット(得たかったもの) | デメリット(不安だったこと) |
| ① 仕事を変えずに済む: 車で30分。生活のリズムを壊さない。 | ① 物件・土地が絶望的に少ない: そもそも家を建てる場所が見つからない。 |
| ② 人間関係の継続: 友人や同僚と離れすぎず、孤独にならない。 | ② 地域の空気が見えない: 外からでは「本当の居心地」が分からない。 |
| ③ 静寂の確保: 隣人の生活音が届かない、圧倒的なプライベート空間。 | ③ 溶け込めるか不安: 異分子として村八分にされないか、ビビりゆえの恐怖。 |
土地がない!「田舎=家が余っている」の誤算

「地方ならどこでも家が建てられる」というのは大きな間違いでした。 新築を希望していた私にとって、最初の壁は土地が見つからないこと。
郊外よりさらに田舎に行くと、そもそも建物を建てられないことや、土地がないことに気がつきました。
条件に合う利便性の高い土地はなかなか市場に出ず、ようやく見つけても、そこがどんなコミュニティなのか、ビビりな私は不安で仕方がありませんでした。
「場所選びで失敗したら、人生が詰む……」
そんな恐怖が常に隣り合わせでした。
私を救った「インサイダー情報」

そんな私の背中を押してくれたのは、幸運にもその地域にすでに住んでいた「友人」の存在でした。
ネットの不動産情報では絶対に分からない、「あそこの地区は付き合いが楽だよ」「あの地区は移住者が結構いるよ」という生の声。
この情報があったからこそ、ビビりな私は「あまり深く考えすぎないようにしよう!」と自分に言い聞かせ、最後は勢いで判を押すことができたのです。
結び:小心者だからこそ、選べる道がある

結局、私は「失敗したらまずい」という不安を抱えたまま、最後はエイヤーで飛び込みました。
でも、それで良かったのだと今は思います。
仕事を変えず、人間関係を維持したまま、住環境だけを変える。そんな「そこそこ」なリスク管理こそが、私のようなビビりが新しい一歩を踏み出すための、唯一の正解だったのかもしれません。
以上、最後までご覧いただき、ありがとうございました。

