(006)「通勤30分」の定義を書き換える ——仕事を変えず、車で手に入れる静寂の特等席

地方移住

移住を考える際、最大のハードルとして立ちはだかるのが「仕事」です。

「今の仕事を辞めて、見知らぬ土地で一から職を探す」のは非常に勇気がいりますし、生活基盤を揺るがしかねない大きなリスクを伴います。

一般的に、地方移住=脱サラというイメージが強いかもしれませんが、私は少し違うアプローチをしました。

地方の生活環境と「車」という常識

自動車社会

都市部であれば、交通網が発達しているため「車なし」の生活も十分に可能です。

しかし、地方となると話は別です。

生活圏や移動範囲がどうしても広くなるため、どうしても車に頼らざるをえないのが現実です。

もちろん、地方でも公共交通機関が全くないわけではありません。

しかし、都会のように公共交通機関だけに頼り切って生活することは、決して「不可能」ではないものの、極めて「困難」であると言えます。

また、もし徹底的にコストを抑えたいのであれば、「地方都市の中心部で、車を完全に手放せる場所に住む」という選択肢もあります。

今ならカーシェアリングも普及しているので、検討の余地はあるでしょう。

しかし、私が移住を決めた10年前は、そんな便利なサービスは影も形もありませんでした。

当時の私には「社会人は車を当たり前に持つものだ」という固定観念が染み付いていました。

今思えば、それも一つの「失敗」だったのかもしれません。

もし当時、今のような多様な選択肢があれば、私の移住計画もまた違った形になっていたかもしれません。

【そこそこの考え】:過去の自分を受け入れ、時間を「投資」に変える

地方暮らし

移住を計画していた頃の私は、今のような戦略的な考えなど全く持っていませんでした。

ただ、「地方に住む以上、車は絶対に必要だ」と疑わずに信じていたのです。

しかし、その「車なし生活は考えられない」という思い込みがあったからこそ、一つの逆転の発想が生まれました。

「どうせ車を維持するコストがかかるなら、いっそその車を使って、最高に静かな場所まで逃げ切ってしまおう」

そうして選んだのが、職場に隣接する自治体の、自然豊かな今の場所でした。

  1. 仕事を変えないという「最大のリスクヘッジ」 今の職場を維持したまま、住環境だけを変える。これはビビりな私にとって、最も安心できる選択でした。隣接する自治体であれば、キャリアを断絶させることなく、職場の喧騒から物理的に距離を置くことができます。
  2. ハンドルを握る、自分だけのアップデート時間 以前の私は、通勤中に好きな音楽を聴いてリラックスしていました。しかし、40代になり「学び」の重要性に気づいてからは、この30分をYouTubeなどでの音声学習にあてています。 誰にも邪魔されない車内は、自分をアップデートするための貴重なプライベート空間です。当時の「思考停止した決断」も、今の自分なりにアップデートしていくことで、価値のある時間へと変えていけると信じています。
  3. 子供の記憶に残る「原体験」という資産 職場から少し離れることで手に入れた広い庭や静かな自然。そこで過ごす日々は、子供たちにとってかけがえのない記憶になります。幼少期に田舎で工夫して遊んだ経験は、将来、彼らの「生き抜く力」になると信じています。

結論:あなたなら、その「30分」をどうデザインしますか?

時間管理を考えること

都会で駅まで歩き、電車を待つ30分。 地方都市の中心部に住み、結局は車を所有しながら、渋滞に巻き込まれる30分。 そして、少し離れた静かな場所から、自分をアップデートしながらハンドルを握る30分。

地方で暮らす以上、どのみち「車」が必要になるのであれば、その時間をどう使うかが重要です。

職場を変えず、車移動を前提にするからこそ、手に入る「自由」と「静寂」がある。

これが今のそこそこの最適解です。

さて、皆さんは今日からの通勤時間を、何に使いたいですか?そして、その先の目的地に、どんな環境を望みますか?

以上、ご覧いただきありがとうございました。

著者プロフィール
そこそこ

40代共働き、子供2人。地方移住歴10年以上。地方都市通勤×田舎暮らしのリアルを更新中。自由を手に入れるため、資産形成と自分磨きを現在進行形で実践しています。10年の失敗から学んだ「そこそこ流の最適解」を、これから移住を考える方へ届ける応援団。完成された成功談ではなく、理想へ近づくまでの「試行錯誤の過程」をそのままお届けします。

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