(003)孤独なフクロウ、本を手に取る ——ビジネス書が教えてくれた「暮らしの解体」

コラム

庭には自分で割った薪が積み上がり、週末は川や海で釣りを楽しみ、DIYで家を整える。

客観的に見れば、私は「理想の田舎暮らし」を手に入れた幸福な男に見えるはずです。

実際、子育てに奔走した30代を経て、今の生活にはある程度の満足感がありました。

しかし、40代になり、少しずつ育児の手が離れて心に余裕ができたとき。

ふとした瞬間に、胸の奥をチリチリと焼くような「焦燥感」が顔を出し始めたのです。

「そこそこの幸せ」の裏側にあった、静かな葛藤

貯金を取り崩す

地方でのある程度安定した働き方。人間関係にも不満はない。

けれど、一向に増えない貯金通帳の数字。

ふとSNSを覗けば、都会で起業した友人や、転職を重ねてキャリアアップしていく同僚たちが眩しく映ります。

「自分はこのまま、この場所で、ただ古びていくだけなのだろうか?」

今の仕事が自分の成長に繋がっているのかも分からず、かといって現状を壊す勇気もない。そんなモヤモヤとした葛藤が、霧のように立ち込める日々でした。

「トイレの図書館」から始まった、ささやかな抵抗

読書をする

元々、本を読む習慣はありました。

けれど、仕事と育児に追われる日々で、じっくり机に向かって読書する時間は皆無。

私の唯一の書斎は「トイレ」でした。

数分間の隙間時間に、少しずつページをめくるのが精一杯の抵抗。

そんな中、40代の足掻きとして始めたのが、スキルアップのための資格試験の勉強でした。

YouTubeの「関連動画」が人生を変えた

youtubeを視聴する

転機は、勉強中に訪れました。 YouTubeで資格対策の講義動画を流し見していたとき、アルゴリズムが勧めてきた「ビジネス書の要約動画」。

何気なく再生したその動画に、私は雷に打たれたような衝撃を受けました。

そこに流れていたのは、私がこれまで「田舎の生活」とは無縁だと思い込んでいた、戦略的で、論理的で、でもワクワクするような「生きるための知恵」でした。

「自分に足りなかったのは、資格(スキル)じゃない。人生をコントロールするための『戦略』だったんだ」

暮らしを「解体」し、再構築する楽しみ

パズルのピースを組み立てること

その日から、私の行動は変わりました。

要約動画で「これは!」と思った本を片っ端から購入し、通勤中や隙間時間でインプット。

そして、学んだ知恵を即座に「地方暮らし」という現場に投入し始めました。

  • 家計の解体: 「なんとなく」の支出をマネーリテラシーで最適化。
  • 趣味の解体: 薪割り・草刈を単なる作業ではなく、効率化を楽しむ「プロジェクト」として捉え直す。
  • マインドの解体: 他人との比較ではなく、自分の「最適解」を数字とロジックで肯定する。

ただの「日常」が、ビジネス思考というフィルターを通すだけで、最高の「実験場」に変わったのです。

知恵は、地方でこそ輝く

毎日の充実感は、10年前よりも確実に高まっています。

都会の最前線で使われる「ビジネスの知恵」は、実は不便なことも多い地方暮らしでこそ、その真価を発揮する武器になります。

私はこれからも、孤独なフクロウのように本を読み漁り、それをこの土地で実践し続けていこうと思います。

以上、ご覧いただきありがとうございました。

著者プロフィール
そこそこ

40代共働き、子供2人。地方移住歴10年以上。地方都市通勤×田舎暮らしのリアルを更新中。自由を手に入れるため、資産形成と自分磨きを現在進行形で実践しています。10年の失敗から学んだ「そこそこ流の最適解」を、これから移住を考える方へ届ける応援団。完成された成功談ではなく、理想へ近づくまでの「試行錯誤の過程」をそのままお届けします。

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